生涯で必要なお金と貯金額の目安・資金の貯め方とは?

生涯でかかるお金

今の日本の平均寿命は、男性が80.98歳、女性が87.14歳(厚生労働省調査)となっており、年々伸びています。

生まれてから社会人になるまでは、お父さんやお母さんが一生懸命働き育ててくれますが、学生卒業後は自分自身の力で生活する力をつけなければなりません。

人生設計は立てていますか?
どんな人生を送りたいですか?

若い方は特に、人生設計を立てるなんて意味がないと思われる方も多いかもしれませんが、目安・目標にもなり、希望する人生設計を具体的に思い描くことで実現しやすくなります。

しかし、何事も実現させるためには「お金」がかかります。
今回は、「お金」を具体的にイメージし、貯金(貯蓄)という存在がより身近に感じて頂けるようなお話をさせていただきたいと思います。

まず、お金について考えよう

女性の社会進出、多様化した価値観や働き方をするようになってきましたね。

「女性は家にいて家庭も守る」「女性は結婚して子供を産む」「男性は働いて家庭を守る」という考えが全く無くなった訳ではありませんが、少しずつ変化してきています。

女性が外で働き、男性が育児して家庭を守るご家庭もありますし、インターネットの普及により家にいても仕事ができるようになりました。

結婚するのか?しないのか?
子どもは産むのか?何人産むのか?
独立起業するのか?しないのか?
など、人それぞれの考え方や行動次第で、お金の計画は大きく変わっていきます。

まずは、おおまかで良いので「自分のライフプラン」を描いてみましょう。

人生の4大支出を押さえておこう!

計画を立てるとき、人生を左右する大きな支出についてイメージをしてみましょう。

【1】結婚資金

結婚式、新婚旅行は本当にピンからキリです!
豪華にしたいと希望する人は「数百万~」
少人数で厳かにと希望する人は「数十万~」

ゼクシィHPによると
挙式・披露宴:相場359.7万円
婚約関連:相場56.4万円
新婚旅行等:相場72.8万円
新生活:相場72万円

合計:約540万円

できることなら・・・
ご祝儀内で収めたい、親からの援助無しで結婚式したいですよね。
ですが、合計すると結構な金額で私も驚きました・・・。

結婚関係の具体的な費用を知りたい方は、結婚にかかる費用総額と目標貯金額はいくら?新生活の資金と賢い備え方をご覧ください。

【2】マイホーム(住宅資金)

新築、中古、戸建て、マンションなどによって、大きく差はでてきますが「国土交通省の住宅市場調査」によると・・・
土地付き注文住宅:4227万円
分譲戸建て住宅:3684万円
分譲マンション:3636万円
中古マンション:2131万円

という調査結果がでています。人生設計の段階ですし、住宅購入を考えている人は4000万円位の予算が必要だと考えておいた方が良いかもしれませんね。

【3】子供の教育資金

生まれてから大学を卒業(全て公立の場合)するまでにかかる教育費は約1000万円/1人につき!
私立に進学すれば、プラス300万円位はかかると考えておきましょう。
※私立医大などに進学した場合は、プラス数千万円はかかります。

『教育費の賢い貯め方』については、下記で詳しくお話させていただきます。

【4】老後の資金

若い方は、まだまだ想像できないかも知れませんが「老後資金」はとても大切です。

私は「いつまで生きるかわからないしー、お金残しておいても仕方ないしー」と考えており、人生を想像できたとしても10年~20年先程度でした。しかし、福祉の仕事に長年携わり、老後資金の大切さを知りました。

ずばり、老後(65歳の時点)に必要な資金は約2000万円
国民年金受給だけの場合、収入が少なすぎて赤字になります。そのため、貯金を少しずつ崩して生活を送る必要があります。又、老後は、孫が生まれた!家が老朽化・・・病気やケガで入院・・・など、出費はいくらでもあります。

年金だけでは生活できず、毎月5万円貯金から崩したら・・・30年で1800万円になります。

「4代支出全てを合わせたら7667万円以上!!!???ムリムリ!」と考えるかも知れませんが、若いころからコツコツと貯金&保険を活用をすれば無理ではありません!(保険について具体的に知りたい方は、貯蓄か生命保険かどっちがお得?メリットとデメリットと生命保険の選び方をご覧ください)

貯金を意識しよう!適した時期は20代!

20代は、社会人経験も浅く・・・お給料は少ないですよね。
なのに、なぜ20代が貯金に適しているのか?

それは・・・

他の世代と比較すると、収入>支出=貯金しやすいためです。

結婚してからの貯金は、本当に難しく・・・
家族が増え、食費も水道光熱費も増え、子どもが大きくなったら教育費もかかります。

そう考えると、独身時代の20代は貯金に適しています!
しかし・・・

『若い時の苦労は買ってでもせよ』
【意味】若い時の苦労は買ってでもせよとは、若い時にする苦労は必ず貴重な経験となって将来役立つものだから、求めてでもするほうがよいということ。

ということわざがあるように、若い頃の挑戦・行動はとても大切です。そのため、スキルアップのための自己投資についても、しっかり計画に組み込みましょう。

私自身、20代は資格取得のために高い教材を購入し猛勉強!それが今では基礎となり、スキルアップに繋がっています。ただ、お金に執着がなかったため、周りの友人と比べると貯金ができておらず・・・30歳でやっと100万円を貯めることができた次第です・・・。

もし、毎月きちんと貯金していたら30歳で600万円以上は貯金できていたはずなのに・・・と今更ですが後悔・・・。

「お金に執着すべき!」とまでは言いませんが、お金に対して鈍感になってはいけません。

では、「どうやってお金を意識していくべきなのか」具体的に見ていきましょう。

お金を意識1.大きなお金は長いスパンで考えよう

上記でもお話した住宅資金は、人生で最大の買い物といっても過言ではありません。

通常、その買い物は人生に一度!失敗はしたくありませんよね。

「一目ぼれ」という直感ではなく、最低でも10件以上のモデルルームを見学し、不動産を見る目を養いましょう。
※住宅に限らず、高価な買い物をする際は、他店と比較したり店員さんから商品の話を聞いたり、しっかりと確認してからにしましょう。

お金を意識2.最大の財産は自身の体だという意識を持とう

病気やケガをすると、医療費がかかります。そして、体が元気でなければ働けずお金を生み出すことができません。

定期的な検診・人間ドックにかかる費用も、自分自身への投資でもありますので、しっかりメンテナンスする必要があります。

又、もしものために「保険」についても検討し、加入しておくことも大切です。

お金を意識3.社会保険や税金制度について詳しくなろう

給与所得者の場合、毎月給料から税金や年金などが差し引かれていますよね。

私は、「難しいことは目を背ける」タイプだったため、引かれている税金に全く興味がありませんでした。しかし、退職すると「国保の加入の手続きして・・・年金も手続して・・・毎月期日までに保険料や税金を支払って・・・」と意味がわからずの20代前半。

今はさすがに理解していますが、当時は全く知識がなく行き当たりばったり・・・。

結構知らないと損している制度もありますので、最低でも自分に関係することについては、正確な知識を持ち、有利となるように制度を活用していきましょう。(当ブログにも、税金や助成金など有利な制度についてもご紹介していますので、ぜひご覧ください)

お金を意識4.お金の状況を把握しよう

毎月のお給料の中から、家賃に〇万円・食費に〇万円というように、「お金の流れ」を把握しましょう。
把握していなければ、「あれもこれも」というようにお金を使い、貯金はできません。

又、「今月は〇万円余ったからそれを貯金へ」というやり方ではなく、「今月は〇万円貯金する!」と決めてから残りの予算を考えるとお金は溜りやすくなりますよ。

年齢と平均貯金額を比較!目標貯金額を設定しよう!

下記表を見ると、「自分、30代なのに全然平均値にいってない!」なんて方もおられると思います。

ですが、あくまで平均値です。30代で社長の超お金持ち!という方もいれば、公務員・会社員という方もおられますので、一般的には平均値よりも少ないのではないでしょうか。

私は・・・平均値より少ない方です!

年代 平均貯蓄金額
20代 160万1000円
30代 423万2000円
40代 707万6000円
50代 1034万7000円
60代 1399万3000円
   70代~ 1312万8000円

(「厚生労働省HPより」)

毎月の貯金額目安っていくら?最低限の預金額とは?

無理の無い毎月の貯蓄額は、給料の1~2割が目安と言われています。もし、手取りの月収が20万円であれば、2~4万円が理想的です。
しかし、収入が多い方は、2割に留まらず3割以上を目標に!

そして、生活費の3か月分は最低限預金として確保しておきましょう。
そうすることで、もし失業しても「失業給付」が出るまで生活に困ることもなく、安心して次の仕事を探せます。

結婚・教育・老後の費用を賢く貯める「強制的貯金」

自分の力だけで貯金を増やしていくのは、「自分との闘い」です。食べたい物・欲しい物などの欲求が生まれた時、大切な貯金に手をつけない自信はありますか?

正直、私は「自信がありません!」

貯金の第一歩は、使う前にあらかじめ貯蓄に回してしまう方法!ずばり「積立貯金」「定期預金」

毎月、決まった日にちに強制的に貯金に回されることで、知らず知らずのうちに貯金額が増えていきます。

「自分は、そんなことしなくてもお給料から貯金できる」と思うかもしれませんが・・・私はできない派でした。

「少しくらい貯金分使ってもいいか・・・」なんて自分に甘く、少し・・・少し・・・が増え、結局はお金が貯まらないという結果に。

それでは!

お給料を使う前に「自動的に貯金ができる方法」「人生で必要な資金を貯める方法」をご紹介しますね。

財形貯蓄

会社が金融機関と提携し、毎月の給料から天引き(月/1000円以上~)されます。
しかし、この方法は全員ができるという訳ではなく、会社がこの制度を導入していなければできませんので、一度お勤めの会社に確認してみてください。

<対象者>
サラリーマンや公務員が対象ですが、継続して雇用が見込まれる派遣社員やパート・アルバイトも加入できます。しかし、会社の役員や自営業者・フリーランスなどの人は加入できません。

<財形貯蓄の種類>

一般財形貯蓄
貯蓄の目的は「自由」で、積立期間は3年以上(1年以上積立すれば出し入れ自由)。税金優遇処置なし。
財形住宅貯蓄
住宅の新築や購入、修理工事費などに限定される貯蓄方法で、5年以上の積立期間が必要。財形年金貯蓄と合わせて最高「550万円」まで利子に税金がかからない。ただし、住宅取得・リフォーム以外で利用した場合は、5年間さかのぼって課税対象となる。
財形年金貯蓄
60歳以降の年金のための貯蓄であり、5年以上積立期間が必要。財形住宅貯蓄と合わせて最高「550万円」まで利子に税金がかからない。ただし、年金遺体の利用の場合は、5年間さかのぼって課税対象となる。

また、財形貯蓄には「融資」の面で優遇される「財形住宅融資」を受けることができるというメリットがあります。

豆情報:財形住宅融資

財形住宅融資は、財形制度のある企業等に勤務している人が、財形貯蓄(住宅、年金、一般)を行っている場合に借りられる公的な住宅ローンをいいます。これは、返済の開始から終了までの全期間、5年毎に適用金利を見直す「5年固定金利制」で、また借入限度額は、財形貯蓄残高の10倍以内、所要資金の8割まで、最高で4000万円までとなっています。

その他条件
●財形貯蓄を1年以上続けていること
●申込日前2年以内に預け入れをしていること
●財形貯蓄の残高が50万円以上であること
●勤務先から住宅手当、利子補給、社内融資などの援助が受けられる人
●自分で所有及び居住する住宅を建設、購入またはリフォームする場合

通常の住宅ローンとの違い
1、融資手数料が無料
通常であれば住宅ローンの中に含まれている融資手数料→ 5~20万程度の負担軽減となる

2、期間限定固定金利型
財形住宅融資の場合は、最初の5年間期間限定で市場金利よりもやや低めの固定金利で融資を受けられる。そのため、一般の住宅ローンを組むよりも金利面で優遇される

3、元利均等返済、元金均等返済を選択可能
借り入れ総額が少なくなる「元金均等返済」を選択できるのは大きなメリット。また、融資額の40%の範囲でボーナス時併用返済をすることも可能

自動積立定期預金

都市銀行や地方銀行などで扱っている貯金方法(月/1万円以上が一般的)

会社によって給料日も違いますし、引き落としされる日にちは自由に設定可能です。又、積立用の口座は、随時入金ができるため臨時収入があったら随時貯金することが可能!

金利の良い銀行
イオン銀行 金利0.15%
ソニー銀行 金利0.15%
楽天銀行 金利0.12%

自動積立貯金

ゆうちょ銀行が扱っており、積立日が自由に設定(月/1000円以上~)ができます。又、通常の積立とは違い、増額も可能です。

<定期貯金か定額貯金を選ぶ>
定期貯金とは・・・
決められた期間預けると有利な金利が付きます。又、期間は1/3/6/12か月など多くの種類があり、2年以上になると複利運用となります。
中途解約すると普通預金並みの金利に。

定額貯金とは・・・
6か月以上~最長10年まで預けることができ、期間が長くなるほど金利がアップしていきます。
6か月以降解約可能。

積立・定期預金の注意点

①契約後、途中で引き出す癖がつくとお金はたまりません。
解約や引き出す行為は、本当に必要な時だけにしましょう。

無理のない金額設定をしましょう。
私は、「たくさん貯金したい!」と欲張り、無理をして月5万円で設定・・・数か月で解約するという結果に・・・。
私のように無理した金額設定では、長く預金することはできなくなりますので皆様しっかり考えてから手続きを行いましょう。

低解約返戻金型終身保険

教育資金貯蓄目的としてメリットのある商品です。

<保険の特徴>
低解約返戻金型保険とは、保険料払込期間中の解約返戻金を低く抑える代わりに、保険料を割安にした保険のことです。払込終了前に解約すると経過年数に応じた返戻金が受け取れますが、低解約返戻金型の商品は、その額が元本の7割程度に減額されてしまいます。

<メリット>
〇払込期間後の解約であれば、元金プラスαの金額が支払われるのでお得!
〇親の死亡保障がつく
〇保険料の払込期間を子供の大学入学前に終了するように設定しておけば教育資金として利用することができます。

学資保険

教育資金を貯める方法として一般的な「学資保険」。親に万が一のことがあっても、教育資金の準備ができるという保険です。

<メリット>
〇子供の入学に合わせて「お祝い金」や「満期保険金」の受け取りができます。
〇親が死亡した時、その後の保険料支払いが免除され、満期保険金の受け取りができます(特約)

<Point!学資保険の選び>
多くの保険会社が、学資保険商品をだしています。それぞれ、満期の時期や払込期間、返戻率も違いますのでしっかりと比較しご家庭の資金と考えに合った保険に加入しましょう。

返戻率をあげれば、その分お得になります。例えば、払った合計金額が200万円で、満期時に220万円になって戻ってきたら返戻率は「110%」となります。こう考えると、やはり返戻率は大切です!

では、返戻率を上げる方法として以下ご紹介しますね。
払込期間を短くしましょう
一括払い・年払いなどにすることで払込満了を早めることで返戻率をupさせることができます!

早めに加入しましょう
出産予定日の140日(約4か月半位)前から加入できますので、妊娠されたら早めに学資保険の検討をおすすめします!

特約を必要性を検討しましょう
以下の特約をつけないことで返戻率をupさせることができます。しかし、学資保険としてもその他の保障としても活用したいという方は、特約も検討してみてくださいね。

1 払込免除 契約者(親)の死亡・高度障害で以降の保険料が免除になる
2 育英年金 契約者(親)の死亡・高度障害の補償
※すでに加入している生命保険と保障内容が被っていることもあるためコストを比較してみましょう
3 医療特約 子供の入院や手術の場合の保障
 4 災害特約  子供が不慮の事故で死亡または高度障害になった時の保障
5 傷害特約  子供が不慮の事故や伝染病死亡または障害を受けた時の保障

※3~5については、自治体で子ども医療費の助成が行われているため、貯蓄性を重視するのであればつけないという選択も。

ジュニアNISA「投資」

2016年4月からスタートする未成年者のためのNISA制度(金融庁HP)。親権者が子供の資産形成を代理
で運用します。

<主な要件>
〇投資上限額毎年80万円まで(5年間で最大400万円)
〇非課税期間=投資した日から5年間
〇売却益・配当など非課税
初心者は、低リスクな商品を選ぶことをお勧めします。

まとめ

漠然としたプランではなく、「将来のために今、自分はどれくらいの貯金をしておいた方がいいのか」具体的にイメージはできたでしょうか?

資金の使い方(目的)によって、得する貯蓄方法は異なりますので、目的にあった方法をぜひご活用ください!そして、素敵な「ライフプラン」を立ててみてください。

みなさんの人生のお手伝いができたら幸いです。