家の保険は必要?もしものために入りたい火災と地震の住まい保険

家の保険は必要?もしものために入りたい火災と地震の住まい保険

2011年(平成23年)3月11日、東日本大震災で多くの犠牲者がでました。
もうこんな天災が起きてほしくはありませんが、その後も地震や火災は頻繁に起きています。

「もしも」のために備えておく準備【保険】と、「もしも」が起きた後のために知っておくべきこと【補償内容】について、今回はお話させていただきたいと思います。

もしも~その①火災

総務省統計局の調べによると、平成25年に日本で起きた火災件数は「約5万件」、死者数は「約1500人」。
一年でこんなにも火災が起きているとは驚きです。

火事にならないよう気を付けていても、隣接する家から飛び火を受けたりするかも知れません。ですので、保険というのは大切な備えとなります。

では、もしも火災にあったら「いくら必要になるのか」みていきましょう。

火災の時にかかる費用

●建て直し又は修繕費用
●一時的に避難するための住まい費用
●日用品や生活必需品、家具、電化製品などの購入費用
●引っ越し費用
●近隣宅へのお詫び費用
など

これら全てを自分で支払うのは大変ですので、火災保険には入っておくことをお勧めします。

火災保険とは

火災保険とは、一戸建てやマンション、ビルなどの「建物」と、建物の中にある家具などの「動産」を補償する保険商品です。
そして、火災保険は、火事で家が燃えてしまったときに補償しますが、火災保険で補償される事故は「火災」だけではありません。

火災保険の補償内容とは

保険商品にもよりますが、例えば、雷が落ちて電化製品が壊れたなどの「落雷」による損害、台風で瓦が飛んでしまった場合などの「風災」による損害や、洪水で床上浸水した場合などの「水害」などの自然災害による損害や、排水管が詰まり床が水浸しになった場合の「水濡れ」、窓を割られて空き巣に入られたときの「盗難」などの日常生活における事故も補償されます。

火災 ・自宅からだけの出火だけではなく「放火」「隣家からの延焼」なども補償される
・台所でのボヤで壁を焦がした場合でも補償対象になる
落雷 ・落雷での火災や屋根の破損を補償
・落雷でパソコンやテレビなどの電化製品が壊れた場合の補償
破裂・爆発 ・ガス漏れなどの爆発が起こった場合の家と家財の補償
風災・ひょう・雪 ・台風の強風で飛んできた物で家が壊れた場合やひょうや雪などで屋根が壊れた場合の補償
水災 ・洪水などの床上浸水した場合の家の補修や家財の補償
その他 ・給排水の破裂などで済み漏れや盗難に備える補償

火災保険加入前の確認ポイント

◇保険に加入する時は、建物家財(家具や電化製品など)の両方を対象にしましょう。
建物だけを補償対象にしていると、家財は補償されません!

◇賃貸住宅に住んでいる人
賃貸住宅用の火災保険があり「家財の火災保険」と「借家人賠償責任保険」がセットになっています。入居時に加入が義務付けられているケースが多くなっていますので、確認しておきましょう!

◇地震での災害や地震が原因での火事=火災保険の補償対象外
「地震保険」単独での加入はできません!そのため、地震保険を希望の場合は「火災保険+地震保険」セットで加入することになります。

◇家は建てた時から、年数が経つごとに価値(時価)は下がっていきます。しかし、保険に入るときは、新たに同程度の家を建てるのと同じ額(再調達価格)に設定しておくことをお勧めします。

再調達価格とは・・・
今同じ家を新しく建てたらいくらになるのか?という計算方法で補償をすること。

時価とは・・・
現在の家の価値の計算方法で補償されます。

つまり、年々価値が下がっていく家ですが、再調達価格で設定することで、もし災害にあっても新しく家を建てるのに必要な補償をしてくれます。時価で設定すれば、災害にあった当時の家価格分しか補償されず再建するのには費用が少なくなる可能性大です。

こう考えると「再調達価格に設定した方がお得!」となりますが、その分保険料は高くなりますのでよく考えて加入しましょう。

火災保険加入者の補償例

【例】木造住宅に住むSさん宅が、暖房器具が原因で火事が起こり全焼。家財も全て焼失してしまいました。
再調達価格で火災保険に加入していた場合

【保険の補償】
建物の保険金額 2000万円
家財保険金額 1000万円
地震保険金額 1000万円
家財地震保険金額 500万円
臨時費用特約(損害保険金の20%)

→合計すると約5500万円の保険金が支給され、新しく生活を始めるサポートをしてくれます。

隣家が原因で火事になっても賠償はなし?

隣家から火事が発生し被害を受けた場合、「その隣家が賠償するべきだ!」と普通は思いますよね。ですが、隣家に賠償義務がない場合が一般的だそうです(失火法)。

その隣家に重大に過失があれば、隣家は賠償責任を負うことになりますが、軽度の過失(ガス漏れ・暖房器具の消し忘れなど)の場合、隣家に賠償責任は問われません。

そのため、自分できちんと火災保険に加入しておく必要があるのです。

ちなみに私の実家は・・・
築37年木造平屋です。昔は、火災保険に入っていましたが、家自体に価値がないから必要ないという父の考えで、途中解約して父と母は今もその家に住んでいます。

隣家から火事の影響を受けても賠償金はでないかも知れませんし、もし実家で火事を発生させてたとしても隣家の賠償金を支払うこともできなければ、我が家を修繕することもできません。火事だけではなく、地震が起きても水害にあっても今の実家は補償がありません。

家自体に価値がないとしても、何か起きた時に再出発するための補償がないのはとても大きいと思います。

「火事なんて起きないだろう・・・我が家に限って・・・」と思い、火災保険に加入せずにいると結果大きな賠償を背負うことになるかも知れません。ここは節約するところではなく、しっかりと保険で備えておくべき部分になります。

もしも~その②地震

気象庁HPによる「地震の回数(2011年)」

マグニチュード 回数
M8.0以上(巨大地震) 1
M7.0-7.9(大地震) 8
M6.0-6.9(中地震) 107
M5.0-5.9(中地震) 665

上記表のように、日本は地震が多く発生しています。巨大地震と呼ばれる地震が起きたら、家は壊れ被害も大変なこととなります。ですので、地震保険も火災保険と同様にとても大切な保険となります。

地震保険とは?

地震保険は、地震等によって発生した、火災・損壊・埋没・流出による損害を補償する保険で「地震保険に関する法律」に基づき、被災者の生活の安定に資することを目的としており、その保険金の支払責任の一部を再保険として政府が引き受けている非常に公共性の強い保険です。

しかし、火災保険の部分でもお話したように、地震保険単独で契約することはできません。希望者は、火災保険+地震保険セットで加入をすることになります。

地震保険の対象
●地震による火災
●津波による被害
●噴火による被害
※代風やゲリラ豪雨での風水害は「火災保険」で補償されます。

地震保険加入前の確認ポイント

◇火災保険とセットで加入(地震保険を後から追加することもできます)
地震が原因で火災がおきた場合、火災保険だけでは保険金がでません!

◇建物と家財のそれぞれで契約をする
地震保険の保険金額は、火災保険の契約金の30~50%の範囲内となっており、建物は5000万円家財は1000万円が上限となっています。

家財は、1個(1組)の価格が30万円を超える貴金属や宝石、骨董品、現金、株、商品券、小切手などの有価証券、預貯金、印紙、切手は補償対象外。又、自動車も家財には認められません

◇保険料は建物の構造や地域によって異なる
【例】
耐震構造の家は割引がある
地震が多い地方は高い

◇法律(地震保険に関する法律)に基づいて、政府と民間の損害保険会社が共同で運営している

◇複数の会社に加入しても補償額を増やすことはできない
生命保険は、一人で複数の保険に加入し、それぞれから保障を受けることができますが、火災保険と地震保険は実際の損害額を超えて保険金が支払われることはありません。

補償(保険金)の基準とは?

「全損」:地震保険金額の100%(時価額が限度)補償

【建物】地震等で受けた主要構造部(基礎・屋根・外壁など)の損害額が時価額の50%以上ある損害

又は、焼失・流出した部分の床面積が70%以上である損害

【家財】損害額が家財の時価額の80%以上である損害

「大半損」:地震保険金額の60%(時価額の60%が限度)補償
【建物】地震等で受けた主要構造部(基礎・屋根・外壁など)の損害額が時価額の40%以上50%未満である損害

又は、焼失・流出した部分の床面積が50%以上70%未満である損害

【家財】損害額が家財の時価額の60%以上80%未満である損害

「小半損」:地震保険金額の30%(時価額の30%が限度)補償
【建物】地震等で受けた主要構造部(基礎・屋根・外壁など)の損害額が時価額の20%以上40%未満である損害

又は、焼失・流出した部分の床面積が20%以上50%未満である損害

【家財】損害額が家財の時価額の30%以上60%である損害

「一部損」:地震保険金額の5%(時価額の5%が限度)補償
【建物】地震等で受けた主要構造部(基礎・屋根・外壁など)の損害額が時価額の40%以上50%未満である損害

又は、全損・大半損・小半損に至らない建物が床上浸水もしくは地盤面よりも45センチを超える浸水を受け損害を生じた場合

【家財】損害額が家財の時価額の10%以上30%である損害

まとめ

「保険」と聞くと、生命保険というイメージが強いですが、災害が多くなってきた現代「火災保険」「地震保険」も生きて行く上で欠かせない大切な保険となっています。

私の親戚は、岩手に多くおり東日本大震災で家は丸ごと流されました。しかし、補償のおかげで新しく家を購入し生活を送ることができています。

「もしも」は、いつどこで誰に起こるのかわかりません。
大切な備えとしてしっかり考えてみましょう!